医学部受験・東大受験において現役合格を目指す生徒さん・親御さんを全面的に応援する個別学習塾・予備校「明哲会(めいてつかい)」の塾長です。
このブログでは、日頃、受験指導をしていて、生徒さんからよくされる質問に、なるべくたくさん答えていきたいと思います。
今回も引き続き、医学部受験や東大受験のための数学学習法を考察したいと思いますが、特に難問対策について考えてみたいと思います。
医学部受験では、数学の本質的な能力が求められる
生徒さんや特に保護者から「医学部の数学は難問ばかりで、普通の対策では全然解けない。どう対策したら成績が上がるか」という質問が多くみられます。
確かに昔から医学部の数学の問題は、他学部よりも圧倒的に難しい出題が目立ちます。ひときわ偏差値が高いことからも、その傾向は裏付けられています。さらに最近の医学部入試の数学は年々難化の傾向にあります。次々と出題される新傾向の難問は、毎年受験生を苦しめ、パターン学習のみで対策するのが無理なものになってきています。そんな初見の問題に取り組むには、闇雲な演習では対応しきれません。応用問題・複合問題に対する、目の付け方や取り組み方をマスターすることが必要となります。つまり今の受験生には、そのような数学の本質的な能力を求められています。ただ知識を詰め込むだけの勉強では点数が取れない試験に変わってきているのです。数学を乗り切るには、暗記だけでなく、本当の数学力が欠かせないものとなってきています。
「本当の数学力」を身につけるために必要なこと
しかし本当の数学力を培うのに近道はありません。ただ計算問題をこなし、典型問題の暗記をするだけで、偏差値が上がるほど簡単ではありません。見たこともないような難問にアプローチしていく手法を実際に体感し、何度も復習することで本当の数学力が育っていきます。
つまり、医学部受験に必要なのは、自分のレベルを正確に把握し、それを客観的に分析・解釈をすることです。自分に最も合った学習計画を作る必要があります。学習カリキュラムは生徒さん一人ひとりにオーダーメードであるべきなのです。
その中でも特に数学は、生徒さんの理解状況によって、学習・指導の方法を臨機応変に変えていく必要がある教科だと、常々感じています。そのため、リアルタイムで生徒さんの進捗に合わせた計画を立て、常に改良し続け学習することが何よりも大切だと考えています。